7月21日第2日目 鞍岡中央公民館

椎葉 それでは、只今から第8回・霧立越シンポジウムの講演会とパネルディスカッションを開会します。先ず、会長の秋本治がご挨拶を申しあげます。

秋本 皆さん、おはようございます。本日は、昨日とともに「幻の滝と構造線を考える」シンポジウムにご参加頂きありがとうございます。
 昨日は、「幻の滝」の第2回滝開きの後、「滝のエステとヒーリング体験」と「地層断層探険」の2班に分かれて行動していただいたわけでありますが、いかがでしたでしょうか。
 滝つぼの素晴らしいフルートコンサートは、長野県からお出で頂いたフルーティストの森田和美様のご協力により実現できました。サーサーと水しぶきが奏でる滝の音と風にそよぐ樹々の音、そそりたつ岩場に響く野鳥や蝉の声、そして頬をなぶる新鮮な微風、それらがすべて森田さんのフルート演奏のバックとして生かされ、まさに自然と一体化して、共鳴し合った演奏会でした。感動しましたとおっしゃる皆さんの声に嬉しく存じます。
 私は、残念ながら途中から地層断層探検班にでかけましたが、地層断層探険班も大きな収穫がありました。白岩山では、白岩山衝上断層が確認でき、仏像構造線の断層部分も発見して手で触ることができました。仏像構造線は、丁度その断層面が土の中に埋もれていたりしてもう諦めかけていたのですが、山北先生が夕方五時十五分過ぎに川原で発見されました。地球の裂け目を手で触れることができて感動したところです。
 さて、本日は、そうしたことを理論的に学びたいということで宮崎大学地学教室助教授の山北聡先生、熊本から滝研究家の小林伸行先生、長野からメディア振興協会事務局長の後藤拓磨先生、それから同じく長野からフルート演奏家の森田和美先生、新潟からカタカムナ研究家の芳賀俊一先生にお出でいただいています。本日は、早朝から夕方までのロングランになりますが、よろしくお願い申しあげます。
 それから、一つだけ皆様にお願いがございます。皆様のお手元にこのようなアンケート用紙をお配りしております。昨日参加された方は、そのご感想をご記入頂きたい。尚且つ、今日の各セッションの印象とかそういうご意見を書いて、お帰りの際に受付にお渡し頂きたいというふうに存じますので宜しくご協力の程お願い申し上げます。
 今日は、会場の後ろの方にお水のサーバーを準備しておりますが、これはシルル紀、4億3千万年前の、この上の祇園山の地層から出てくる「妙見の水」でございますので是非ご賞味頂きながらお過ごし頂きたいと存じます。それでは、早速始めさせて頂きます、どうぞ宜しくお願い致します。

 椎葉 どうもありがとうございました。では早速始めさせて頂きます、まずセッション1の脊梁山地の地質と構造について、宮崎大学地学教室の山北聡先生にご講演をお願いしたいと思います。