全国版
「政治面」および「政治部の報道」について
政治面の報道としては他紙と比較した場合、格調も高く信頼できる情報のように思います。ただそのために毎日新聞のアイデンティティに欠ける嫌いもあります。紙面構成はわかりやすく分類してありますので新聞を読む時間が効率的です。他紙よりもっと早くという姿勢があればもっとすばらしい。
宮崎版
設問1.「宮崎はうまい」について
・総合評価 D(やや不満)
・良かった点、悪かった点。
「新大地の絵 築け!観光戦略」という大テーマから見ると、残念ながらいくつかの料理の紹介だけで終ったように思う。読者が「なるほどそれはいいね」とうなずくような内容が欲しい。失礼をかえりみずに言わせてもらえば、某酒造会社の広告「うまいものはうまい」シリーズの方が優れている。
宮崎の郷土料理の紹介ともなれば10回程度では片手落ちということになる。素材編、伝統編、技術編などで掘り起こしてみるのも面白いと思う。例えば、失われた田舎の竈囲炉裏文化から各地域のハレの食事を探してもいい。そこに宮崎らしさが見えてくるのではないか。
この種の取材は、プロデュースする人がいればもっとよくなるだろう。または、料理に詳しい記者が一貫して取材するとよい記事になるかも知れない。具体的なレシピや価格、生産量などのデータが入ると読者の参考になると思った。
設問2.「教育の森」「英語にチャレンジ」について
・総合評価 B(やや満足)
・良かった点、悪かった点。
これは、読まなかった記事だが改めて読んでみていい記事だと思った。小学校から幼稚園までこのように英語を工夫して楽しみながら学んでいるとは知らなかった。活きた英語は国際化時代の基礎教育だ。私たち文法英語の世代は大きなハンディを背負っている。幼少期から英語に慣れ親しむことはすばらしいと思う。こうした取り組みは県内公立小学校287校のうち77校というが、授業時間の減少へ向かう中で工夫してもっと多くの学校が取り組んでもらいたいものである。また、第2弾として学校現場以外での取り組みもあれば紹介してほしい。
設問3.宮崎版について
「昭龍軒」がいい。柔らかい文章の中にキラリと光るものが見え、視点や論点が読者の参考になります。今後も積極的に展開していただきたい。
設問4.改善してほしい記事・欄嫌いな記事・欄
記者の顔が見えるような欄があったらいい。「記者の目」のようなコラムを設けて内輪話しとか日常雑感を各記者が交互に担当して毎日書いていただければ紙面に親しみが増すのではないでしょうか。
ニュースが少ないからでしょうか。広告欄が広過ぎるようにあります。広告欄は大切な収入源の部分ではありましょうが、紙面の内容が乏しければ見る人が少なくなり、広告の効果も弱くなるでしょう。
いかに情報が詰まっているかということが紙面の魅力にもなります。最近各紙とも大きな活字となって読みやすくなりましたが逆にスペースの割には情報が少なく物足りなくなりました。
最近の紙面では、6月21日付の「ベスト5」や22日の「シネマ」情報などです。あれだけのスペースは必要ないのではと思いました。「市況」程度のデザインでコンパクトなサイズで充分役割は果たせるのではないでしょうか。
連載ものを積極的に展開していただきたい。今だと、さしずめ市町村の広域合併などの問題があります。こういった問題に賛成の立場から反対の立場から各論を積極的に展開していただきたいものです。