韓国江原道・昭陽江松魚養魚場


韓国でヤマメの養殖が定着

安東欽氏のファミリ―  このほど、韓国で虹鱒の養殖を営む安東欽さん一家に招待され、表敬訪問を行なってきた。安東欽さんは、1995年からやまめの里のヤマメの種卵を導入して韓国で始めてヤマメの養殖を始めた人であるが、このほどヤマメの養殖が定着したことから招待されたものである。
写真は安東欽さんご一家
左から右へ順に、ご子息次男の安 浩成(An Ho Seong)氏、奥様の柳貞淑(Yu Jeong Suk)さん、ご主人の安 東欽(An Dong Heum)さん、奥様の千菊子(Cheon Guk Ja)さん、長男の奥様黄明珠(Hwang Myung Ju)さん、長男の安 浩春(An Ho Chun)氏。

養魚場全景  ヤマメの養殖を行なっている昭陽江松魚養魚場(松魚養魚場の松魚とは鱒魚のマスをマツと発音することから松魚になったらしい)では、近くの昭陽江ダムの水利権を取得して毎秒2〜3トンの用水を取水しており、虹鱒を年間200トン生産している。韓国ではヤマメを山川魚と呼んで高級魚として親しまれていることから、ヤマメ導入後は、ヤマメの生産販売も順調に推移し、すでに売上の50%がヤマメに置き換わってきたという。出荷サイズは、500グラム以上の刺身用が主で活魚車で韓国全土に出荷している。

ヤマメ稚魚  当日は、歓迎レセプションが行われ「昭陽江松魚養魚場の沿革と現況ならびに将来について」と題した手記の冊子と江原道青少年連盟の総長を勤めた記録集「青少年運動」の冊子、そして韓日友好親善の証として「同心会」の会員章であるバッジの贈呈式が行なわれた。


水源地昭陽江ダム  韓国訪問は過去5〜6回になるが、訪問のたびにめざましい発展をしていることが、地方へ入るほどよくわかる。道路などのインフラ整備に加えて、米の品種がよくなり美味しくなったし、電力事情もとてもよくなっている。電話やパソコンなどの通信インフラも飛躍的に進歩し、日本のようなアナログ時代を経なくて一気にデジタルの世界へ突入しているのでアナログの足をひきづっているところがなくて、平然とそれが受け入れられているので切り替えが早い。

夕食会の模様  中央でも、ロッテワールドなどのテーマパークやソウルの市場等のエネルギッシュな熱気には圧倒されてしまう。商店街の道に溢れ出したファッション商品の数々とそこに群れ集まる人々の購買意欲にとてつもないパワーを感じるのである。IMFのてこ入れ以後、急速に悪化した経済不況を脱しつつある韓国のパワーを垣見たような訪問であった。

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